NOB_0920's blog

いろいろと思ったことを…

佐村河内守氏のゴーストライター騒動に垣間見える日本の音楽シーンの異常さ

全聾の作曲家で”現代のベートーベン”と言われていた佐村河内守(さむらごうちまもる)という人が実は自分で作曲はしていなくて、別人に作曲してもらっていた。というのが話題になっている

「全聾の作曲家」佐村河内守氏、別人が作曲:朝日新聞デジタル

はっきり言って私はこの人の事も知らないし、あまり興味もない。クラッシックも聴くが私の音楽の趣味はテクノというダンスミュージックが中心なのでかなりかけ離れたジャンルの曲を作曲している人だからだ(まあ作曲してなかったんですけど・・・)

この人、どうやら作曲の才能は微塵もないですけどプロデュース能力はあったみたいですね。AKB48などをヒットさせた秋元康氏といっしょです。ただプロデュースしたのは女の子たちではなくて自分自身。自分自身をプロデュースして、自分のイメージに合った曲をゴーストライターの新垣隆という人に作曲を依頼していたらしい。そして”全聾の作曲家”という設定も付け加えたわけです

佐村河内さん、耳が聞こえていた? =ゴーストライターが認識示す (時事通信) - Yahoo!ニュース

 この人の経歴を見るとあまりにもドラマチックすぎる半生を送っています。それも全て自分がプロデュースした設定なんでしょう

世間一般では”騙された!”と憤慨している人が多いようですが、それは個人的にはどうでもいいです。騙された!と思っている人は佐村河内氏が全聾の作曲家で悲運な運命を送っているのにがんばって作曲しているから。という理由でCDや曲を買った人で本当に佐村河内氏の曲の良さが分かっていたら”残念だ”とは思っても騙されたと思わないはずです

曲の良さ、悪さで買ったのではなくて作った人を見て買ったわけです

そもそも音楽や芸術にそのモノ自体のいい、悪い以外に付加価値を付け売ろうとする日本全体がおかしいんですよねぇ・・・

残念ながら今の日本のミュージックシーンは崩壊しています。昨年のオリコンランキングをみてもAKB関連のアイドルとジャニーズ、EXILEで埋め尽くされています

ランキング上位に共通する特徴は”音楽で勝負している人が1人もいない。”ただえさえ歌唱力をごまかせるグループな上に歌のよさで売ろうとしている歌手が1人(組)もいません。ビジュアルやオマケを付けて売っている人たちばかりです。売っているレコード会社も買う人も異常だと思います

佐村河内氏は彼らと売り方が同じなのです。ただ付加価値として利用したのが”障碍者”や”被災者”だったわけです。これは許せません

障碍者被災者などをエサにして、売り物にした行為は許されるものではないと思います。しっかりと法的や社会的な制裁を受けてほしいと思います

 

※日本のミュージックシーンが少しはマシになればこの様な人も少なくなるとは思うのですが・・・